コショウより辛くて健康に良い
インド原産でアジア南部で広く栽培されている「ヒハツ」。果実はコショウに似た風味をもち、スパイスとして利用されています。別名Long Pepper(ナガコショウ)とも呼ばれています。ヒハツの果実は乾燥させて香辛料として利用されています、コショウに似ていますが、より刺激的な風味をもち、ピペリンを含んでいるため、これが刺激性の原因の一つとなっています。
コショウの辛みは、ピペリン(Piperine)という物質が原因です。ヒハツには、辛み成分である「ピぺリン」がコショウよりも多く含まれているため、香りは甘くても、味は辛いので、一度に大量に口に入れるのはやめましょう。もだえ苦しみます。
一度に大量に摂取することは困難ですが、スパイスとして日常的な食事に取り入れてはいかがでしょうか。日本人にとっては、あまりなじみのないスパイスですが、さまざまな効果があります。
ヒハツの効果
内臓温度が上がり、冷え予防になる
体の冷えは「だるくなる」「イライラする」「太りやすくなる」など、さまざまな不調の原因になります。
冷えを解消するためには、内臓温度を上昇させなければなりません。生姜なども効果がありますが、「ヒハツ」は内臓温度を上昇させやすく、生姜は1日に10g程度必要なのに対し、ヒハツは1日1g(小さじ2杯)程度で充分だといわれています。
また生姜の場合、何らかの調理(刻む、煮るなど)をしなければなりませんが、ヒハツなら小さな容器に入れ、コショウや七味唐辛子のようにふりかけるだけなので手間がかかりません。
むくみ予防につながる
むくみは、腎臓機能や末梢循環障害に起因する病的なもの以外に、健康な方でもデスクワークなどで長時間同じ姿勢を続けている場合に発生することがあります。男性に比べて筋肉量が少なく、冷えやすい女性は、むくみに悩んでいる方も少なくありません。
ヒハツには、冠状動脈の血管を拡張する作用や、血流増加作用、発汗作用、新陳代謝の促進作用などがあり、むくみに対しても改善効果があることがわかっています。むくみに悩んでいる方は、ヒハツを食生活に取り入れてみるのもいいかもしれません。
血管の拡張、血圧の改善に役立つ
血管の内皮細胞は、血流が速くなると一酸化窒素を産生して放出します。放出された一酸化窒素は、血管の「中膜」と呼ばれる部位にある「平滑筋」に作用し、平滑筋の緊張がゆるむことで血管が広がります。なお、血管を広げる働きは、放出される一酸化窒素の量に左右されます。
ヒハツ由来のピぺリンを摂取することで、血管内で一酸化窒素の働きが増強され、血管が拡張しやすくなり、血流がスムーズになります。その結果として、正常な血圧の維持に効果が期待されています。
なぜヒハツを摂ると、体が温まるのか
熱を体のすみずみまで運ぶ働きをするのは、体中に張り巡らされている毛細血管です。毛細血管は、極細で劣化しやすく壊れやすい特徴があります。毛細血管が劣化すると熱を運べなくなるため、体温を上げるには丈夫に保つことが重要です。ヒハツには、毛細血管を強くする「ピペリン」という成分が多く含まれているので、ヒハツを摂ると内臓までしっかり熱が届くようになります。
大切なことはヒハツを摂る習慣をつくることで、香辛料として粉末になっているため、何かにかけるだけで楽に摂れます。毎日摂る習慣がつくことで、毛細血管が元気で血流もよくなり、内臓温度が上がり、冷え性が改善していきます。
過剰摂取には注意が必要
ヒハツの1日あたりの摂取量は1g(小さじ1/2程度)とされています。大量に摂取すれば効果が高まるというものではないため、ヒハツを摂り過ぎると、胃痛や吐き気、下痢などの症状が現れる可能性があります。
何事もほどほどに…。
