ブロッコリーとの違い

「スプラウト」は野菜の新芽のことで、馴染みのあるカイワレ大根や豆苗・もやしなどもスプラウトの一種です。「ブロッコリースプラウト」とは、発芽直後のブロッコリーになる前の幼い芽のことを指し、成長すると私たちがよく知るブロッコリーになります。

「ブロッコリー」と「ブロッコリースプラウト」の違いは、含まれている栄養素の量にあります。スプラウトは成熟した野菜に比べ、ビタミンやミネラルなどの栄養素の含有量が多いことが特徴です。

ブロッコリースプラウトも同様で、カルシウムやβカロチンなど多くの栄養素がブロッコリーよりも豊富に含まれているため、より効率的に多くの栄養素を摂取できることが、美容や健康、育毛・発毛などの薄毛に効果が期待されています。

可食部100gに対してブロッコリーとブロッコリースプラウトに含まれる栄養素の量を比較すると、マグネシウムやβカロチン・ビタミンB群・ビタミンCではブロッコリースプラウトの方が栄養価が高いということです。

栄養素(100g)ブロッコリーブロッコリースプラウト
エネルギー30 kcal18 kcal
マグネシウム17 mg32 mg
亜鉛0.4 mg0.4 mg
βカロチン830 μg1,400 μg
ビタミンB20.09 mg0.11 mg
ビタミンB60.14 mg0.2 mg
ビタミンC55 mg64 mg

スルフォラファンの効果

抗酸化作用が強い

スルフォラファンはポリフェノールの1種で、抗酸化作用がかなり強力です。抗酸化作用とは、活性酸素から体を守る働きのことです。
活性酸素は微量であれば、神経の伝達や免疫機能として重要な役割を担っています。一方で活性酸素が過剰に作られると細胞が傷つき、生活習慣病などさまざまな病気のリスクを高めます。よって体内の活性酸素を抑えることが、動脈硬化などの生活習慣病予防につながります。

血糖コントロールの改善

スルフォラファンは、2型糖尿病の血糖コントロールを改善したとの報告があります。
これはスルフォラファンが、糖新生を減らすためだと考えられています。糖新生とは、空腹時や就寝時でもブドウ糖を栄養源とする脳が24時間働けるように、肝臓がブドウ糖を血液中に放出することです。糖新生により血糖値は上がりますが、糖新生が減ると過度に血糖値が上がらなくなるので、血糖コントロールの改善につながる要因となります。

肝機能を高める

スルフォラファンを継続的に摂れば、ALTやγ‐GTPといった肝臓の検査値が改善する可能性があると明らかになりました。これはスルフォラファンが肝臓の解毒、抗酸化、抗炎症などの防御機構を高めることによると考えられます。肝臓は無数の有害物質を解毒することで、私たちの健康を維持しています。

抗糖化

体内でたんぱく質と糖が結びつくと、AGE(終末糖化産物)と呼ばれる物質が生成されます。AGEが蓄積すると、細胞機能の低下や老化を促進し、肌のしわやたるみ、内臓機能の低下、動脈硬化など、さまざまな健康リスクに関与することが示唆されています。また、AGEの蓄積はアルツハイマー病などの神経変性疾患との関連も報告されています。スルフォラファンの継続的な摂取が糖化対策の一助となる可能性があると考えられています。

スギ花粉の炎症緩和

スギ花粉によるくしゃみや目のかゆみなどのアレルギー反応は、IgEと呼ばれる抗体が原因です。スルフォラファンには、IgEの生成を抑制する作用が確認されています。つまり、スルフォラファンの摂取によってアレルギーを軽減する働きが期待できます。

便通改善

生活リズムや食生活の乱れ、ストレスや過労などによって活性酸素が過剰に発生すると、腸の筋肉が弱ったり、腸液の分泌量が低下し、便通が悪化することがあります。強い抗酸化力のあるスルフォラファンが、腸の筋肉細胞や腸壁の細胞を健やかにし、便通を改善していきます。

ピロリ菌に対する殺菌作用と炎症抑制作用

スルフォラファンには、ピロリ菌に対する殺菌作用があることがわかっています。ピロリ菌は、タバコや肝炎ウイルスと並んで世界保健機構(WHO)が明確に認めるがんの危険因子です。ピロリ菌は、日本人の2人に1人が感染していると言われています。

飲酒後の頭痛や吐き気などの悪酔い症状

アルコールが代謝される過程で発生するアセトアルデヒドという成分の血中濃度が高くなることで飲食後に頭痛や吐き気などの悪酔いの症状が引き起こされます。スルフォラファンには、このアセトアルデヒドの代謝に関わる酵素の生成を促し、代謝を促進する作用があることがわかっています。

ブロッコリースプラウトを摂取するポイント

ブロッコリースプラウトの摂取量は、スルフォラファンの効果は3日間継続するため、目安としては2~3日に1回、20g~30gほど食べると効果が持続し、栄養素を効率よく摂取出来ます。

ブロッコリースプラウトには体に悪影響を及ぼすような成分はありませんが、スルフォラファンの取り過ぎによる倦怠感やむくみなどを起こす可能性があります。
また、「生で食べること」「よく噛んで食べること」「油分と一緒に摂ること」が重要なポイントになります。