細胞には老化タイマーが付いている
食事や運動は、全身の健康づくりに不可欠ですが、加齢とともに臓器の働きや骨や筋肉が衰えてきます。
人の体の細胞は、細胞分裂を繰り返すことで新陳代謝していますが、分裂回数には限界があり、限界に達すると分裂が止まってしまいます。これが細胞の老化です。
人体にとってとても重要な血液を循環させる血管も、同様に分裂を繰り返すにつれて、分裂の残り回数がカウントダウンされていきます。
老化した細胞が増えることで異常をきたした状態が血管の老化です。高血圧や糖尿病などがあると、細胞の老化を早めると考えられています。
老化した血管は、壁が厚くなって硬くなり、しなやかさを失って、もろくなります。いわゆる動脈硬化です。
全身にはすみずみにまで、大小さまざまな血管が張り巡らされているため、動脈硬化は全身の病気ともいえます。
メタボは血管の老化を加速させる
血管の老化を促進する要因としては、「加齢」「糖尿病」「高血圧」「脂質異常症」などがあります。糖尿病、高血圧、脂質異常症は、主に生活習慣の悪化に伴い発症する疾患で、いくつも重なることで血管の若々しさが損なわれるのです。
生活習慣病の重なった状態として注目されるようになったのが、「メタボリックシンドローム」です。
つまり「太めの体で、なおかつ高血糖・高血圧・脂質異常症のうち2つ以上の症状が出ている人」がメタボです。
これらはすべて血管の老化の原因となり、言い換えると「メタボリックシンドロームこそ血管の老化の根源」であり、その改善が求められます。
血管の老化を助長する病気に注意
糖尿病による高血糖は、大切なエネルギー源であるブドウ糖が、全身の細胞に受け渡されずに血液中にとどまり濃度が高くなって錆びた状態です。
高血圧は、血液の圧力(脈圧)によって老化した血管に負担をかけます。
脂質異常症では、血中の脂質(LDLコレステロールや中性脂肪)が増加し、血管の内膜を変性させ、プラーク生成の原因となります。
糖尿病の人は、高血圧と脂質異常症を併せ持っていることが多いのでとりわけ注意が必要です。
喫煙やストレスも血管の老化を加速
喫煙によるニコチンの摂取は、心拍数の増加、血圧上昇、末梢血管の収縮など血管に負荷を与えます。
さらに、プラークの原因になるLDLコレステロールを血管や組織から除去してくれるHDLコレステロールを減らしてしまいます。また、ストレスの多い生活も、血圧の上昇や血液の凝固が起きやすく、血管の負担となります。
加齢に伴う血管の老化は避けられませんが、これらの要因を取り除くことで老化のスピードをできるだけ遅くすることはできます。
血管年齢とは
血管年齢とは、血管の硬さをいいます。血管は加齢とともに硬くなっていきます。
ストレスや生活習慣によって硬くなりますので、血管の老化を遅らせるには、内臓脂肪を落とすことが基本になります。
内臓脂肪を落とすには、毎日の食事に注意し、適度な運動を加えることで効果が現れます。効果が見え始めるまでに 2~4 週間かかります。
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