「アムラ」というスーパーフードをご存知ですか?

スーパーフード(スーパーフルーツ)とは、一般の食品よりも食物繊維やビタミン、ミネラル、アミノ酸などといった有効成分を豊富に含んだ果物のことです。栄養面だけでなく、特定の有効成分の含有量が飛びぬけて高いものや、少量で健康成分を効率的にとれるものをスーパーフードといいます。

なかでも「アサイー」はスーパーフルーツの火付け役として、スムージーやアサイーボウルなどで親しまれており、一度は耳にしたことがある方もいるのではないでしょうか。現在アムラはポストアサイーとして注目されているスーパーフードなのです。

「アムラ」は近年、冷えに悩んでいる方たちからの注目が高まっています。ビタミンCやポリフェノールを含む点が評価され、寒い時期のセルフケア提案に取り入れられるケースが増えています。他のスーパーフードにもいえることですが、科学も技術もないような時代から確かな効果を実感できたという点においては、やはりこれらのスーパーフードはただものではないのでしょう。

太古の昔より「若返りのフルーツ」

アムラとは、ピンポン玉ほどの小さな果実でマスカットのような黄緑色で、食用だけでなく、美容、薬用とさまざまな用途で使われています。インドを中心とした東南アジアに分布しており、インドでのアムラの生産量は年間約25万トンも生産されており、ジャムや漬け物として食卓にのぼることもある人気な食材です。

アムラの歴史は古く、約3000年以上前から「若返りのフルーツ」として親しまれてきました。インドでは古くから健康に良い果実として日常的に食され、薬用としても利用されてきました。乾燥させても栄養成分があまり低下することがないため、ドライフルーツとしても親しまれていて、年間を通して消費されています。

アムラの主な栄養成分

ポリフェノール

β-グルカゴリンをはじめとしたポリフェノールが豊富に含まれているため、抗酸化作用を持っており、悪玉コレステロールを減少させる働きがあるとされています。人間の体が酸化していくと老化や病気の原因となります。特に肝臓は酸化が進むと老化が加速するといわれています。

老化を防ぐためにはいかに酸化を抑えられるかが重要となるため、アムラにはアンチエイジングの効果が期待されます。酸化を抑えると、美肌効果、がん抑制、動脈硬化予防などにも役立ちます。

ビタミン

アムラにはポリフェノール同様に、ビタミンCが豊富に含まれているため白血球を活性化をさせる働きがあり、免疫力の向上により体を病気から守る働きがあります。感染症の改善、風邪予防や、がん予防、貧血の予防などといった改善にもつながります。

また、ストレスを和らげるための副腎皮質ホルモンの生成の栄養素であり、抗ストレス作用としての働きもあります。加えてビタミンAも豊富であるため、視力の低下を防いでくれたり、目の健康の改善にも役立ちます。その他ビタミンB、アミノ酸、食物繊維も豊富に含まれています。アムラのビタミンCは熱に強く壊れにくい性質を持っているため、栄養補給に最適でしょう。

ペクチン

ペクチンは食物繊維の一種で、整腸作用がある成分です。整腸作用以外にも動脈硬化や心筋梗塞、糖尿病などの生活習慣病のリスクの軽減にも効果があるため、しっかりと摂取してきたい成分ですね。

アムラの8つの効果

ポリフェノールが活性酸素の害を緩和する

アムラの成分の約25%はポリフェノールです。ポリフェノールにはさまざまな種類がありますが、アムラに含まれるポリフェノールは「エラジタンニン」と呼ばれる化合物群です。具体的には、「コリラギン」「ゲラニイン」「ケブラジン酸」「エラエオカルプシン」などが含まれていることが判明しています。

ポリフェノールには抗酸化作用があり、動脈硬化やがんなどの病気や老化の原因となる「活性酸素」の害を緩和する効果を期待できます。

体内でコラーゲンを生成する力を高める

アムラに含まれるポリフェノールは、線維芽細胞に作用し、体内でコラーゲンが生成されやすくなります。アムラを摂取すれば、コラーゲンの生成が増えることにより、「肌の明るさや透明度、水分量、弾力が増す」「メラニン色素の量が減少する」といった効果を期待できるでしょう。

髪の成長サイクルを乱す酵素の働きを阻害する

男性型脱毛症(AGA)は、「5αリダクターゼ」という酵素の働きで男性ホルモン「テストステロン」が「ジヒドロテストステロン」(DHT)になり、DHTが毛乳頭にある男性ホルモン受容体(アンドロゲンレセプター)と結合して毛母細胞の活動が弱まり、ヘアサイクルにおける成長期が短縮することで発症します。
最近、アムラには、5αリダクターゼの働きを阻害する作用があることが判明しました。薄毛を抑制したいのであれば、アムラを摂取することも検討してはいかかでしょうか。

肌状態を改善する

コラーゲンは、「若々しく弾力のある肌」に欠かせない成分ですが、年齢とともに減少していきます。アムラにはコラーゲンを生成する力を高める効果があるので、肌の状態を改善したい方は積極的に摂取したいですね。

糖化を抑える

糖質は、エネルギー源として重要な栄養素ですが、過剰に摂取することで、細胞内のタンパク分子が糖と結合して(糖化して)変性し、蛋白糖化最終生成物(AGEs)という物質が生成されます。AGEsは分解されにくい性質があり、細胞にダメージを与え、老化と関係があると考えられているため、糖質の過剰摂取は避けましょう。

ポリフェノールには糖化を抑える作用があるので、アムラを摂取することでアンチエイジングの効果を期待できます。

血流を改善する

アムラに含まれるポリフェノール(エラジタンニン)は、消化吸収される過程で血管を拡張させる作用を有する成分「エラグ酸」に変わり、血流を改善させていきます。エラグ酸は血流の改善だけでなく、美白効果を有する素材として化粧品用途でも需要があります。

血流が滞ると手足の冷えなどを引き起こし、慢性的な体調不良の原因になると指摘されているので、アムラの摂取を検討してはいかがでしょうか。

ミトコンドリアを増やす

アムラには、「細胞内のミトコンドリアを増やす働き」があることが判明しています。ミトコンドリアとは、細胞が活動するためのエネルギーを生み出す役割を担っている細胞内小器官です。若く健康な方の場合、細胞内に充分な数のミトコンドリアが存在しますが、加齢によって数が減少するとエネルギーを生み出す働きが弱まり、慢性的な疲労との関連性も指摘されています。

免疫機能を守る

免疫細胞の一種である「リンパ球」には、いくつかの種類があります。リンパ球は、伝達物質を放出することで、ほかの種類のリンパ球に情報を送り、協力して免疫機能を担っています。アムラから抽出されたエキスには、リンパ球が活性酸素によって死滅するのを防ぐ作用や、伝達物質の量が活性酸素によって低下するのを抑える働きがあり、免疫機能の維持にとってアムラは有効と言えます。

アムラを効果的に摂取する

果実の食べ方

アムラの果実にはポリフェノールが大量に含まれています。強烈な酸味や苦味、渋味があり、そのままでは食べにくいのでご注意ください。

インドでは、ピクルスや糖漬け食品、ジュース、砂糖漬け、チャツネ(野菜や果物に香辛料を加えて、漬けたり煮込んだりして作った調味料)、チャワンプラシュ(ペースト状のジャム)の形に加工して食されています。

サプリメントでの摂取

アムラは生のままでは食べにくく、日本では流通量も限られるため、サプリメントの形で摂取するのも良いでしょう。アムラパウダー(アムラの果実のエキスを濃縮し、粉末状にしたもの)をカプセルに詰めたサプリメントを販売している企業もあるので、購入を検討してはいかがでしょうか。

アムラパウダーでの摂取

カプセルに詰めずに、アムラパウダーのまま販売している企業もあります。パウダー状のアムラなら、スムージーやヨーグルトにミックスしたり、料理に加えたりして、簡単に美味しく食べることが可能です。1日の摂取量は小さじ1杯(約3g程度)を推奨します。

浸出液やアムラパウダーを髪や肌のケアに

アムラの浸出液やアムラパウダーを水に溶かしたものを、飲んだり食べたりするのではなく、肌や毛髪に塗ってケアをする方法もあります。アムラに対してアレルギーがある方は、じんましんや炎症が起こる可能性があるため、使用する前に必ずパッチテストを行いましょう。